足の悩みを抱えている人は、かなり多いと思います。不調が続き症状が悪化していくと、外反母趾、扁平足、足底筋膜炎などのトラブルに繋がって行ってしまいます。これらの症状が発生する原因は何だと思いますか?これら症状のほとんどは、歩き方が悪いことに起因しています。
ここで正しい歩き方を説明しておきましょう。歩くときには、かかとからつま先へのスムーズな体重移動が重要になります。そのためには、かかと→足の外側→小指の付け根→小指→そして各指の付け根と指先を順番に親指まで下ろす動きが必要です。皆さんは、この順番で足の各部を上手に動かせていますか?多くの足の問題は、どこか一点に体重が集中していることも挙げられます。
ヤムナ・ゼイク女史は、常々、次のような発言をしています。
「シューズの中に足が閉じ込められて正しく機能しない状態は、フカフカのベッドの上で足がお休みしていることと同じ。つまり『寝ている』ということです」そして、それは「効率の悪い歩き方をしている」ということである、と。
足の各部が正しく機能せず「寝ている」状況では、筋肉も働かず、足は本来の正しい形(アーチ)を保っておらず、捻れたり、つぶれたりして、土踏まずに空間がなく、足に大きな負担がかかっています。
足の骨は、片方に28個、両足で56個あります。骨を正しい位置に導き、動き、形を制御するのは筋肉の役割です。捻れたり、固まっていたりすると、ひとつひとつの骨と筋肉が、その機能を発揮することができず、外反母趾、扁平足、足底筋膜炎などの問題を引き起こすことになります。
正しい歩き方を実行するためには、足の各部にかなり意識をもっていかなければならないのが現実です。フットウェイカーズによるワークで、筋肉と骨を刺激しながら、足を本来の形に戻し、歩行時に正しく筋肉が働くように再教育をしましょう。
足は全身の土台です。正しい歩行ができれば、身体全体のバランスの良い動きにつながり、姿勢が崩れることも防ぐことができます。ぜひ実践してみてください。