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26.08.29

<骨にアプローチ、その効果#11> 肘、前腕、手首の負担を軽減する。

ヤムナメソッドの骨へのアプローチには、さまざまな効果があることを紹介してきました。今回は、前腕の骨と、そこに付着する筋肉をターゲットにワークを行います。肘から前腕、手首にかけての負担を軽減することを目指します。ヤムナ資格トレーニングティーチャーの鈴木智さんが解説します。
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title calligraphy_Yamuna Zake  text_Ken Ishida

――今回は、肘から手首にかけてワークを行うということですが、具体的にはどの部位をターゲットにするのでしょうか?

鈴木: 前腕には、橈骨(とうこつ)と尺骨という2本の骨があります。今回は、この2本の骨をターゲットにします。同時に、それらの骨に付着する、手を握るときに使われる筋肉にもアプローチします。

――どのような悩みを抱えている人におすすめのメソッドですか?

鈴木: スマートフォンやパソコンの操作など、現代人の生活では指先を使いすぎる場面が多くあります。その結果、指先から手、手首にかけて負担がかかり、さまざまな不調につながることがあります。構造と働きを考えれば分かることですが、肘から指先までは筋肉や腱などを介して連動しています。したがって、そのどこかが緊張して動きが悪くなると、指や手、手首などに負担がかかることがあります。そうした悩みを抱えている方に、ぜひ実践していただきたいワークです。

――指、手、手首に大きな負担がかかった場合、具体的にはどのような症状が起こるのでしょうか?

鈴木: 指では、ばね指やへバーデン結節、手首では手根管症候群などが知られています。こうした症状があると、指の痛みや変形、手首の痛みなどによって、ペットボトルの蓋が開けられない、フライパンを持てないなど、日常生活に影響が出ることもあります。

――普段から、指先、手、手首に負担をかけすぎないよう注意したいですね。

鈴木: 指先への負担については、実は指だけの問題ではなく、前腕の筋肉の使い方が関係していることも多いのです。例えば、手のひらを握る動きでは、指や手のひらの筋肉だけでなく、それらにつながる前腕の筋肉が正しく連動しているかどうかも重要です。うまく連動して動いていない場合、指先への負担が大きくなることもあります。今回のワークは、肘から前腕、手首にかけてアプローチします。指、手、手首などの不調を抱えている方のコンディショニングに役立つことが期待できますし、日頃のケアとしてもおすすめです。ぜひ実践してみてください。

<肘、前腕、手首の負担を軽減するメソッド>

●使用するボールは、ブラックボールを推奨します。

●うつ伏せになり、右腕を伸ばします。肘の内側の出っ張った部分にブラックボールを当て、左手で右肘を上から押さえて、ボールに密着させます。腕全体を前に牽引するのもよいでしょう。骨を刺激すると同時に、筋肉の付着部にもアプローチします。

●この姿勢のまま大きく深呼吸をします。息を吐くときに、ボールにより圧がかかるようにします。手のひらを上げ下げし、手や手首の筋肉が伸ばされるように動かします。骨と筋肉の付着部を丁寧に刺激しましょう。深呼吸は2〜3回行います。

●ボールを前腕の内側、手首方向へ1/3ほどの位置に移動させます。同様に、左手で前腕をボールの真上から圧をかけ、ボールにしっかりと密着させます。ここでも深呼吸を2〜3回行い、手のひらの上げ下げも同様に行います。

●ボールをさらに前腕の内側、手首方向へ1/2ほどの位置に移動させます。ここでも同様に、深呼吸を2〜3回繰り返し、手のひらの上げ下げを行います。

●ボールをさらに手首方向へ移動させ、2/3ほどの位置に置きます。同様に深呼吸を2〜3回行い、手のひらの上げ下げも行います。

●最後に、ボールを手首の下に移動させます。手を開き、すべての指をしっかりと伸ばしながら、深呼吸を2〜3回行います。そのまま手のひらを上げ下げします。これで右腕は終了です。

●左腕も、同じ手順で行います。

肘、前腕、手首の負担を軽減するメソッド

うつ伏せの姿勢で、身体は真っすぐに保ちましょう。左手で右肘を上からしっかり押さえ、ボールを密着させます。骨を丁寧に刺激することがポイントです。
前腕の1/3、1/2、2/3の位置で、それぞれワークを行います。筋肉を介して骨にアプローチしながら、手のひらを上下に動かすことで、手や手首の筋肉を伸ばし、緊張を和らげます。
手首部分では、複数の骨や腱が集まる部分にアプローチします。丁寧にワークを行いましょう。手のひらを上下に動かす際は、指先まで伸びる感覚を意識してください。