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text_Ken Ishida
肩こりはお悩みの定番ですが、肩については、40代、50代以降の人に多く見られる疾患に五十肩があります。医学的には「肩関節周囲炎」と呼びます。主な症状としては、下記になります。
・肩が痛い
・腕が上がらない
・腕を外に開くと痛い
・腕を背中に回せない
進行すると、肩関節拘縮や凍結肩といわれる状態になることもあります。
原因はさまざまですが、加齢により肩の骨、靭帯、腱など関節の組織に炎症が起こることで発症します。また、肩甲骨と上腕骨を結び、肩関節を支える筋肉である棘上筋が切れているケースも考えられます。棘上筋は、比較的切れやすい筋肉として知られています。
炎症が強い間は安静にした方が良いですが、ある程度治ってきたらボールによるワークでケアすることをお勧めします。今回ご紹介するワークは、腕が頭上まで上がらなくなっている人でも無理なく行えます。少しずつ様子を見ながらメソッドを行いましょう。
実は肩だけでなく、大胸筋や広背筋など周辺の大きな筋肉が硬くなっているケースが殆どです。意外と知られていませんが、これら脇の下の筋肉を引き伸ばすことで、肩の動きがスムーズになり、徐々に痛みの軽減に繋がります。ぜひ試してみてください。
五十肩など肩に痛みを持っている人のためのワーク

ベッドの端に横になり、肩の部分から腕を垂らしておく。ボールをベッドの端と脇の下で挟み込むようにする。そのまま3〜5分とどまってリラックスする。
※ボールが関節にかかった圧を取り除き、関節内にスペースが生まれます。肩はかなりリリースされることになります。