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26.09.30

<活動的なアナタに役立つメソッド #8> ラケットスポーツを楽しむ人へ。肩、肘の負担を減らす肩甲骨ワーク。

テニス、バドミントン、卓球など、ラケットを振るスポーツでは、どうしても肩や肘に負担がかかります。今回は、肩、肘をケアするメソッドを紹介します。身体の使い方や意識すべきポイントなども含め、ヤムナ資格トレーニングティーチャーの鈴木智さんに解説していただきます。
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text_Ken Ishida

――テニス、バドミントン、卓球など、ラケットスポーツは人気があり、競技人口も多いと思います。最近ではピックルボールも人気が高まり、注目されていますが、ラケットを使うスポーツを楽しんでいる人は、どんなことに気をつければよいでしょうか?

鈴木: ラケットを振るスポーツでは、肩や肘に負担がかかります。そう考えると、すぐに肩と肘だけに意識が向きがちですが、実はラケットを振る動きの基本は、身体の回旋運動にあります。背骨、特に胸椎の回旋と肩甲骨の動きをスムーズにすることで、肩や肘への負担を軽減することにつながります。

――肩甲骨は、とても個性的で特異な骨だということですが?

鈴木: 通常、ほとんどの骨は、別の骨との間を靱帯や関節包などによって結合しています。それによって可動域が制限される面もありますが、一方で動きは安定します。しかし、肩甲骨は肋骨と直接関節したり靱帯で固定されたりしているわけではなく、主に筋肉によって胸郭につながっています。そのため、自由度が高い反面、不安定になりやすいともいえます。

――ということは、肩甲骨を意識してうまく使うことが、とても重要になるということですね。

鈴木: どんなスポーツにも共通することですが、高いパフォーマンスを発揮するためにも、ケガを予防するためにも、身体全体の連動性がとても大切です。ラケットを振るスポーツでは、身体全体がうまく連動していないと、手、肘、肩だけに頼った動きになってしまいます。身体の動かし方を意識することも必要ですが、まずは肩甲骨が適切な位置にあることが重要です。そこで、肩甲骨のポジションをリセットするワークを行ってみましょう。

<肩甲骨の位置をリセットするワーク>

●使用するボールは、パールボールを推奨します。

●床にうつ伏せになり、右腕をまっすぐ伸ばして、脇の下にボールを入れます。身体を左側に回転させ、横向きの状態で肩甲骨の外側面にボールが当たるようにします。左手の拳を枕のようにして、首の横で頭を支えます。

●右腕と身体全体がまっすぐになるように姿勢を整えます。そのまま大きく深呼吸を2〜3回繰り返します。肩の力を抜き、息を吐くときにボールへ沈み込むように圧をかけます。肩甲骨の外側面をしっかりとボールに乗せ、肩甲骨を背骨方向に開くようにします。

●次に身体全体をさらに左側に回転させ仰向けになり、ボールが肩甲骨の背中側に当たるようにします。右腕は真横に開き、左手で後頭部を支えます。肩を下げ、胸を開くようにします。その姿勢のまま深呼吸を2〜3回繰り返します。息を吐くときにボールへ沈み込むようなイメージで、肩甲骨をボールに乗せます。この動きで、肩甲骨を適切な位置へ導いていきます。

●この2種類のポジションでワークを行ったら終了です。左側も同じ順番で行います。

肩甲骨の位置をリセットするワーク

腕をまっすぐに伸ばし、肩甲骨の外側面がしっかりとボールに乗るようにします。左手の拳を枕のようにして頭を預けると、首への負担を軽減しながら、首まわりの筋肉も伸ばしやすくなります。
肩を下げて胸を開いたまま、肩甲骨をボールに乗せます。肩甲骨を適切なポジションへ導くことで、肩関節をスムーズに動かしやすくします。胸でボールを抑え込むようにするとよいでしょう。
【悪い例】ボールに肩甲骨がうまく乗らず、身体が前に傾いています。この姿勢では、肩甲骨にアプローチできません。ボールの位置と身体全体の姿勢をチェックし、肩甲骨を適切なポジションへ導くことを意識しながらワークを行ってください。