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24.11.11

<活動的なアナタに役立つメソッド#2> ランニング好きな人に日常的に実践してほしいメソッド

活動的なライフスタイルを送っている人に人気のスポーツとして上位に挙がるのはランニングです。<活動的なアナタに役立つメソッド>第2回は、ランニング愛好家のボディケアとして有効なメソッドを紹介します。ヤムナ資格トレーニングティーチャー鈴木智さんが解説します。
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text_Ken Ishida

――ランニング人口が増加し、マラソン大会も多く開催されます。毎日欠かさずランニングをする愛好家も少なくないと思います。そんな人たちに向けて、まずは基本的なアドバイスをお願いします。

鈴木:ランニングを楽しむ人が増えるのは良いことだと思いますが、正しい知識で自分の身体をケアしてほしいですね。心配になることは、いろいろあります。最初に意識しておかなければいけないことは、アスファルトなどの固い地面の上を走っているという現実です。スムーズな着地をして走っているつもりでも、身体にはとても大きい衝撃を受けています。

――具体的には、身体のどの部分に負担がかかるのでしょうか?

鈴木:身体全体で衝撃を吸収しようとするので、足首、膝、腰などにも負担がかかりますが、最も大きな負担がかかるのはスネの骨です。その影響により、本来、骨にはしなやかな「しなり」が必要なのですが、そのしなやかさがなくなり固くなり過ぎてしまうことがあります。それが進むと、脛骨(スネの太い骨)の下部1/3あたりに痛みが発生する「シンスプリント」の症状が出たりします。ランナーに多いスポーツ障害です。最初は運動後に痛みが出ますが、重い場合、運動中や日常でも痛みが出てしまいます。

――多少の痛みは我慢して走り続けてしまう人もいそうですね?

鈴木:大会に出るために無理をして、最終的に疲労骨折をしてしまう事例も耳にすることがあります。そうならないためにも、普段から、ボールを使ったスネのワークをすることをお勧めします。スネにかかった負担を取り除くことができます。このワークをすることで、骨の良いコンディション「固さもあり、しなやかさもある」状態に整えることができます。

――骨に直接アプローチするワークですね。負荷や疲労を取り除くだけでなく、いろいろ効果が期待できそうですね。

鈴木:スネの骨の各部を直接刺激することで、骨の代謝を促します。ヤムナのメソッドは、適度な硬さのボールを使うことで、安全に行うことができます。ボールは、ゴールドボールやパールボールなど大きめのボールでも問題ありません。ブラックボールを使うと、より狭いターゲットを狙ってアプローチすることが可能です。正しい動きを覚えて、ぜひ実践して見てください。

スネ前側のワーク

●正座の姿勢で前傾し、両手を床につける。右膝の少し下部分にボールを当てる。その姿勢のまま、大きく呼吸をする。
①大きく息を吸った後、吐きながらボールに圧がかかるように体重をかける。同じ動作を2〜3回繰り返す。
●次にボールの位置をスネの真ん中手前に移動させ、①と同じ動作を行う。

●ボールをスネの真ん中に移動させ、①と同じ動作を行う。両手は太ももの上に。上体は真っすぐ上に伸ばした姿勢。
●ボールを足首のやや上部に移動。①と同じ動作を行う。

●ボールを足首の関節に移動。①と同じ動作を行う。ボールに体重をかけるために、上体はやや後傾姿勢に。
●ボールを足の甲に移動。①と同じ動作を行う。
●ボールをつま先部分に移動。①と同じ動作を行う。右脚を終えたら、左脚で同様のワークを行う。
 
※「スネの前側のワーク」を紹介しましたが、ボールを膝の裏側に挟んでスタートする「スネの後ろ側のワーク」もあります。ランナーのコンディショニングとしては、こちらも合わせて実践するとさらに良い効果が期待できます。