前回、テーブルトリートメントの基本的な内容を紹介しましたが、ここで補足しておきます。
身体の前側を整える時、ボールの圧は身体の凹凸にフィットしながら深部へと働きかけます。このとき施術者の手は身体の後ろ側に添えられ、ボールの圧の調整と「牽引」を行ないます。つまり、実際には前側だけを整えているわけではなく、後ろ側にも軽いマッサージ効果をもたらしています。ストレッチについても同様で、身体の前後を手とボールで挟み込むように牽引するため、前側だけでなく後ろ側、そして内側と外側にもストレッチ効果が同時に及びます。
では、身体の後ろ側のトリートメントについて説明します。
<テーブルトリートメント:身体の後ろ側>
⚫︎使用するボールは、部位によってパールボールまたはシルバーボールを使い分けます。
トリートメントは、次の順番で行います。
- 座骨から膝裏、かかとまで
- お尻の外側、太もも外側、膝の外側
- 仙骨から腰、胸椎、肋骨の後ろ側
- 肩甲骨から肩の後ろ側
- 腕、肘、手首まで
- 首の後ろと横、後頭部
⚫︎身体の前側と同様に、各ポイントでは施術者が手を添えることでターゲットとなる部位を的確に捉え、圧の強さを細かく調整します。
⚫︎身体の前側のトリートメントを行ってから後ろ側を行うことで、股関節、膝、足首は関節の空間をより確保しやすい状態になります。
⚫︎背骨に直接アプローチできるので、背骨を引き上げてスペースを広げることができます。また、肋骨についても上方や外側へと引き上げて広げることが可能です。
⚫︎最後に行う首から後頭部へのトリートメントでは、全身の骨格アライメントの最終調整として、頭を背骨から引き抜くような方向性で施術を行います。
※ベッド上で施術を行うメリット
⚫︎脚や腕をベッドの外側の空間に下ろすことで、重力を効果的に使えるため、「牽引」もスムーズに行えます。その結果、関節に空間が生まれます。
⚫︎例えば肩関節では、ボールをベッドの端に置き、その上に腋の下を乗せ、腕をベッドから外側に垂らします。これによりボールの引っ掛かりが良くなり、効率的に圧と牽引をかけることができます。
⚫︎内転筋についても同様で、ベッドの端にボールを置き、脚の付け根→太もも内側→膝の内側の順に、脚をベッドの外側に垂らしながら圧をかけることにより、効果的にトリートメントを行えます。
⚫︎通常のマッサージやストレッチとは異なり、ボールの反発力や転がりを活用できるため、施術者の負担も少なくなります。ボールは支点やてこの役割も担い、骨格や筋肉へ効果的にアプローチできます。
テーブルトリートメント:身体の後ろ側


