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26.03.24

<テーブルトリートメントとは? #2> ボールと手技で身体を立体的に整える〜後ろ側編〜

前回はテーブルトリートメントの説明と身体の前側をほぐしていく内容を紹介しました。今回はそれに続き、身体の後ろ側を整えるトリートメントについて解説します。ヤムナ資格トレーニングティーチャーの鈴木智さんに話を伺いました。
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text_Ken Ishida

前回、テーブルトリートメントの基本的な内容を紹介しましたが、ここで補足しておきます。

身体の前側を整える時、ボールの圧は身体の凹凸にフィットしながら深部へと働きかけます。このとき施術者の手は身体の後ろ側に添えられ、ボールの圧の調整と「牽引」を行ないます。つまり、実際には前側だけを整えているわけではなく、後ろ側にも軽いマッサージ効果をもたらしています。ストレッチについても同様で、身体の前後を手とボールで挟み込むように牽引するため、前側だけでなく後ろ側、そして内側と外側にもストレッチ効果が同時に及びます。

では、身体の後ろ側のトリートメントについて説明します。

<テーブルトリートメント:身体の後ろ側>

⚫︎使用するボールは、部位によってパールボールまたはシルバーボールを使い分けます。

トリートメントは、次の順番で行います。

  1. 座骨から膝裏、かかとまで
  2. お尻の外側、太もも外側、膝の外側
  3. 仙骨から腰、胸椎、肋骨の後ろ側
  4. 肩甲骨から肩の後ろ側
  5. 腕、肘、手首まで
  6. 首の後ろと横、後頭部

⚫︎身体の前側と同様に、各ポイントでは施術者が手を添えることでターゲットとなる部位を的確に捉え、圧の強さを細かく調整します。

⚫︎身体の前側のトリートメントを行ってから後ろ側を行うことで、股関節、膝、足首は関節の空間をより確保しやすい状態になります。

⚫︎背骨に直接アプローチできるので、背骨を引き上げてスペースを広げることができます。また、肋骨についても上方や外側へと引き上げて広げることが可能です。

⚫︎最後に行う首から後頭部へのトリートメントでは、全身の骨格アライメントの最終調整として、頭を背骨から引き抜くような方向性で施術を行います。

※ベッド上で施術を行うメリット

⚫︎脚や腕をベッドの外側の空間に下ろすことで、重力を効果的に使えるため、「牽引」もスムーズに行えます。その結果、関節に空間が生まれます。

⚫︎例えば肩関節では、ボールをベッドの端に置き、その上に腋の下を乗せ、腕をベッドから外側に垂らします。これによりボールの引っ掛かりが良くなり、効率的に圧と牽引をかけることができます。

⚫︎内転筋についても同様で、ベッドの端にボールを置き、脚の付け根→太もも内側→膝の内側の順に、脚をベッドの外側に垂らしながら圧をかけることにより、効果的にトリートメントを行えます。

⚫︎通常のマッサージやストレッチとは異なり、ボールの反発力や転がりを活用できるため、施術者の負担も少なくなります。ボールは支点やてこの役割も担い、骨格や筋肉へ効果的にアプローチできます。

テーブルトリートメント:身体の後ろ側

仙骨からスタートし、腰椎を引き上げる施術。左手で背中を支え、右手でお腹を押さえながらボールに圧をかける。頭の方向へ牽引し、お腹と背中を同時に伸ばしている。
膝裏にボールを置いた施術。左手は脛の上部、右手は足首を下からつかむ。膝裏にボールの圧をかけながら脚先方向へ牽引することで、股関節、膝、足首の関節に空間を生み出す。
首の後ろと横、後頭部のトリートメント。頭部は重量があるため、首、肩、背骨に大きな負担がかかっている。この施術により全身の骨格アライメントを最終調整する。右手で頭を押さえ、左手は肩に添える。ボールに圧をかけつつ、頭と肩を引き離すように牽引を行う。