Fb Ig Yt
25.12.21

ヤムナ・ゼイク女史、大阪でマスタークラス6講座実施をレポート。 

11月に来日したヤムナ・ゼイク女史、東京でのマスタークラスを終え、次に向かったのは大阪でした。11月14、15日の2日間、合計6講座を指導。その内容をレポートします。
SHARE
CREDITS
text_Ken Ishida

ヤムナさんから直接指導を受けられる特別な講座ということで、予定した枠はすべて埋まりました。皆さんの期待感はとても大きく、全員が熱心な視線を送る中でヤムナさんのクラスはスタート。1日目は40人、2日目は60人、延100人が受講しました。

2日間のレッスンのテーマは「呼吸」「フット」「股関節」「ヨガ 」「ハンド」「ショルダー」の6種類。具体的内容は以下の通りです。

<11月14日>
1. Breath Work(ブレスワーク)
呼吸を通して身体の内側の空間を広げ、構造的なサポートを高めながら、緊張の解放と体幹の安定を促すヤムナ独自の呼吸アプローチ。

2. Foot Fitness(フットフィットネス)
足の骨格と筋肉を本来の機能へ導き、足裏から全身のバランスを整えることで、痛みやトラブルの起きにくい足と歩行動作を再構築する。

3. Save Your Hip(セーブ・ユア・ヒップ)
股関節の構造に沿って段階的にヤムナボールでリリースを行い、可動域と安定性を回復。歩行や日常動作をより自由で快適にするための股関節ケア。

<11月15日>
4. Yamuna Yoga: Seated Poses(ヤムナヨガ:座位のポーズ)
ヤムナボールを使い、座位のポーズにおける正しいアライメントと呼吸を深めながら、全身の強さ・柔軟性・マインドフルネスを高めていくヤムナヨガクラス。

5. Save Your Hands & Wrists(セーブ・ユア・ハンズ&リスト)
PCやスマホなどによる手や手首に蓄積された反復ストレスを解放し、神経と筋肉の働きを整えることで、しなやかで機能的な手の使い方を取り戻すハンドケア。

6. Save Your Shoulder(セーブ・ユア・ショルダー)
酷使されがちな肩関節を構造的に整え、緊張を解放しながら可動域と安定性を回復。肩こり、巻き肩、五十肩を予防し、腕の動きをよりスムーズに導く。

講座のサポートをしたヤムナ資格トレーニングティーチャー鈴木智さんに、2日間全体の中から特に重要なクラスをピックアップしてもらい解説をお願いしました。

「1日目のBreath Work(ブレスワーク)をまず取り上げたいです。酸素を取り込み二酸化炭素を放出するという気体の交換は、身体運動の中でもすべての基本。このワークは極めて重要なものになります。ヤムナさんも、1日目のスタートの講座なので、意識的にこのメニューを選択しています。

ワークは、肺が快適に動く正しい呼吸へと導きます。それは肋骨の動きだけでなく、お腹の動きも伴ったものになります。正しい呼吸は、身体全体を正しい姿勢に保つことにもつながりますし、安定した力強い体幹を維持できるようにもなります。また、横隔膜をアクティブに動かすことによって活発な血流を促し、体温が上がり身体の芯から温める効果もあります。

長年の指導経験と豊富な知識を持ったヤムナさんによる的確で丁寧な指導に、参加者の皆さんも納得の表情でワークを実践していたのが印象的でした。」

Foot Fitness(フットフィットネス)で、壁を利用したワークを実践。ヤムナさんの身体の動きのしなやかさと姿勢の良さは、メソッドの効果を何より証明しているかもしれません。

Breath Work(ブレスワーク)の指導風景。「皆さんは、普段、肺の機能の30〜40%くらいしか使っていないと思います」(ヤムナ) 正しい呼吸を行うことの重要性は、ヤムナさんの指導内容の中でも特に高い位置に置かれています。