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25.09.30

<お悩みに効くメソッド#10> 季節の変わり目の不調には、呼吸を整えるワークを。

厳しい酷暑の夏がようやく終わりました。秋から冬に向かう中で、今度は気温や湿度の変化で体調を崩す方もいるかと思います。季節の変わり目の不調に効くメソッドをヤムナ資格トレーニングティーチャー鈴木智さんが、解説します。
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text_Ken Ishida

今年の夏は厳しい暑さが続きました。体調管理に気をつかった方も多いかと思います。酷暑が続くと屋内で過ごす時間が長くなりますし、エアコンは欠かせないものになります。しかし、エアコンが効いている部屋に長時間いると、身体に対するさまざまな影響が考えられます。最も大きな問題は、乾燥していたり低い温度の部屋にいると呼吸が浅く、速くなりやすいということです。結果、酸素を充分に取り込めない状態になります。酸素を充分に取り込めないと息切れ、疲労感などの原因になりますし、さらには、めまい、吐き気などの症状を引き起こすこともあります。

そんな夏を過ごしてきた後、秋、そして冬に向かう季節になったわけですが、朝晩の寒暖差や湿度の変化など、季節の変わり目には体調を崩しやすい要因がいろいろ重なります。それらのストレスがかかることで、夏の気候、それに合わせた日常生活に慣らされていた身体はすぐには対応できずに、肩や首のこり、疲労感などの不調に陥る方も少なくないと思います。

今回は、そんな季節の変わり目の不調への対処法としてのメソッドを紹介します。ぜひ試してみてください。このメソッドは、次のような効果を期待できます。

●呼吸の質が高まることにより、酸素を取り込む効率が良くなります。
●肋骨の動きが良くなり、肩、首の緊張の緩和に効果があります。
●リラックス効果により、精神面の安定にも繋がります。

<肋骨を解放して呼吸を整えるワーク>

●使用するボールはパールボールを推奨します。
●最初に、胸骨の下部の尖った骨である剣状突起を確認します。うつ伏せになり、剣状突起から指3本分上の場所にボールを当てます。
●肺の前側と後側が同時に膨らむように大きく呼吸をします。内側から外側に向かって膨らますように呼吸をしましょう。大きく吸って、吐いてを3〜4回行います。
●次にボールを上に移動。胸骨の中間部分にボールを当てて、同じように大きく吸って、吐いてを3〜4回行います。胸の前側と後側を同時に膨らますことを忘れないでください。
●さらにボールを上に移動。胸骨上部、鎖骨の手前の場所にボールを当てて、同じように大きく吸って、吐いてを3〜4回行います。以上で終了です。

肋骨を解放して呼吸を整えるワーク

ボールを手で支えて、圧を強くかけ過ぎないようにします。体重をかけ過ぎると痛みを伴うことがあるので注意しましょう。ボールに圧をかける時に肩と首はリラックスさせましょう。痛みがある場合は、手と前腕で床を押してボールに掛かる圧を減らします。