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24.08.12

<骨にアプローチ、その効果#6> アスリートに多い膝の怪我は、ヤムナでアフターケアを! 

ヤムナメソッドは、骨に直接アプローチします。骨を刺激することによって、さまざまな効果が期待できます。怪我のアフターケアにも効果を発揮します。ヤムナ資格トレーニングティーチャー鈴木智さんに解説してもらいます。
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title calligraphy_Yamuna Zake  text_Ken Ishida

――ヤムナの大きな特徴である<骨に直接アプローチする>ことのメリットを教えてもらう企画の第6回。今回は怪我のアフターケアということですが。

鈴木:私は今まで、様々な種目のアスリートに接してきましたが、膝を怪我してしまうケースを多く見てきました。まず始めに、膝関節の靭帯について確認しておきましょう。膝には、前十字靭帯、後十字靭帯、内側副靭帯、外側副靭帯という主要な4つの靭帯があります。どの靭帯も大腿骨と脛骨を結んでいて、膝を安定させる重要な役割を担っています。4つの中でも、アスリートは、前十字靭帯と内側副靭帯を傷めるケースが多いです。また半月板を損傷することもあります。

――確かに、私はサッカーファンなので、有名なサッカー選手が前十字靭帯を傷めて長期離脱するニュースを何度も見たことがあります。

鈴木:前十字靭帯や内側副靭帯を傷めると膝が不安定になります。アスリートは無理をしがちなので、完全に良くなる前に運動をしてしまう人がいますが、それは大きなリスクを背負うことになります。医療機関での診断、処置(手術等)、リハビリが終わると、完全に治ったと思いがちです。しかし、骨と骨を繋いでいる靭帯が損傷すると、骨の位置は必ずズレてしまいます。そのままの状態で運動を続けると膝だけの問題ではなくなって、周囲の関節や筋肉に負担をかけることになります。足首、腰、ふくらはぎに影響を与えます。最終的には変形性膝関節症になる場合もあります。

――ヤムナのどのワークでケアをするのが良いのでしょうか?

鈴木:「骨に直接アプローチ」がこのコーナーのテーマですが、膝に関しては、より広い視点で、骨、腱、筋肉、このトリオに適切なアプローチをすることが肝要です。次の2つのワークを推奨します。

●フットウェイカーを使うワーク
●ボールを使うワーク

――ワークのポイントを教えてください。

鈴木:フットウェイカーを使うワークでは、足首、膝、股関節のアライメントを整えます。最初に膝を正しい位置に整えながら、下から踵、脛、膝、股関節に至るまでを真っ直ぐに力が伝わる状態に調整することを意識しましょう。各関節の正しい連動性を高めることが重要です。ねじれてしまいがちですので、怪我をする前の正しい動きに戻すようにしてください。

――膝の調整というのは、膝そのものというより、足首、脛、膝、股関節という、「連動」で考えなければいけないということなのですね。

鈴木:連動する正しい動きを呼び戻すことが肝要です。膝がゆがんだままで動いてしまうと周囲の部位に負担をかけるだけでなく、身体全体のバランスを崩すことにもなりかねないです。

――ボールを使うワークについては、どんな内容を実践すれば良いですか?

鈴木:ボールのワークは、怪我をした場所の周りの筋肉をワークすることが重要です。ふくらはぎ、太ももの前後、内側と外側です。膝を通り過ぎて繋がる筋肉をボールでワークすることで、膝の動きはかなり良くなるはずです。同時に、それらのワークは脛骨と大腿骨の活性化にも効果があります。