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24.03.04

<骨にアプローチ、その効果#2> 直接的に骨を作る細胞を刺激し、骨の質を高めます。 

ヤムナメソッドは、骨に直接アプローチします。骨を刺激することによって、さまざまな効果が期待できます。ヤムナ資格トレーニングティーチャー鈴木智さんに解説してもらいます。
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title calligraphy_Yamuna Zake  text_Ken Ishida

――骨に直接アプローチするメリットは、さまざまなことが考えられるということですが、今回は何をピックアップして教えていただけますか?

鈴木:「骨の質を高める」という効果を取り上げましょう。まず最初に「骨の代謝」のメカニズムについて説明します。骨の代謝には、骨を壊す「破骨(はこつ)細胞」と骨を作る「骨芽(こつが)細胞」という2種類の細胞が働きます。骨には次の①〜④のようなシステムがあり、おおよそ2年に1回のペースで骨の細胞が入れ替わります。
①古くなった骨には「破骨細胞」が集まる
②「破骨細胞」は、古い骨のコラーゲンを壊し、カルシウムを血液中に溶かす
③その部分に「骨芽細胞」が付着しコラーゲンを作る
④「骨芽細胞」は、血液中のタンパク質やカルシウムを利用して新しい骨を作る

――骨は、同じ組織が可能な限り長くその役目を果たそうとするのではなく、ある程度の時間が経過すると、あえて壊されることで新しい組織に入れ替わるという代謝が行われているのですか。知らなかったです。

鈴木:この「骨の代謝」を活性化させるのには、骨を直接刺激することが効果的であることがわかっています。また、骨の代謝により新たな骨が形成されることとは別に、「骨の質を高める」ことに関する重要な法則があります。「ウルフ(Wolff)の法則」と言います。

――興味深いです。どんな内容なのか、教えてください。

鈴木:ドイツの解剖学者、Julius Wolffが19世紀後半に発表した法則です。その内容は「骨は、それに加わる力に抵抗するのに最も適した構造を発達させる」というもの。説明します。骨に外力が加わると骨の内部では応力が生じ骨は歪みます。その応力が大きい部位ほど骨の組織が増殖し、分厚く丈夫になり外力に抵抗します。つまり、外部からの力に対して最も適した骨の形態、構造が出来あがるということなのです。

例えば、片方の腕だけを酷使するようなテニスやバドミントンの一流プレイヤーは、両腕を比較すると、利き腕の骨密度が高かったり、長さが長かったりします。それは、この法則に対応しています。また、長期間、宇宙に出て行った飛行士の骨量が減少するということも、この法則に適合していると言えます。

――やはり骨を刺激することで、骨密度が上がり、強くなるということなのですね?

鈴木:例えば「歩く」という動きは、脚に力が加わるので、刺激を受けた骨の質は高まります。しかしながら日常生活を考えた時、たくさんある全身の骨それぞれに外力や刺激を与えるのは容易なことではありません。ヤムナメソッドでは、ボールを使ってさまざまな角度から骨を刺激することができるので、安全かつ効率的に骨に外力を加えることが可能です。特に背骨、肋骨など、上半身の骨に刺激を与えるような運動は、簡単にはできないので、ヤムナメソッドでセルフコンディショニングとして日々のルーティンとして取り入れることをお勧めします。骨粗しょう症の予防としての効果も期待できます。