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25.09.25

「Pilates Festa 2025」に参加、「ヤムナでつなぐ、ボディとピラティス講座」レポート!

9月10日、11日、東京・銀座で日本最大級のピラティスフェス「Pilates Festa 2025」が開催されました。国内外の人気ピラティスインストラクターが、さまざまなピラティスを指導するイベント。今回、ヤムナ資格トレーニングティーチャー鈴木智さんが講師として参加、ヤムナとピラティスをつなげる内容の講座を担当しました。鈴木さんに話を伺います。
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text_Ken Ishida

「Pilates Festa 2025」の 今年のテーマは「Connective」。18名の講師陣により、2日間で24講座が展開されました。「ヤムナでつなぐ、ボディとピラティス講座」は、9月10日、11時30分から90分間で行われました。

――講師のラインアップを見ると、国内だけでなく海外からの講師もいます。鈴木さん以外は、ピラティスのインストラクターのようですが?

鈴木:ピラティスフェスタには、以前、一度講師として参加しています。確かに、私以外は、全員がピラティスのインストラクターだと思います。ヤムナは、自身の身体に関する気づきを与えてくれる、とても優れたメソッドです。ヤムナメソッドを実践、理解してもらうことで、ピラティスをより広い視点で捉えることができると思いますので、今回も参加させていただきました。今回のテーマが「Connective」なので、私の講座は「ヤムナでつなぐ、ボディとピラティス」というタイトルにしました。

――講座の内容を教えてください。

鈴木:私以外のインストラクターの講座は、エクササイズ的な要素のピラティスがメインになっているようでしたので、私も、そのあたりを意識して、ピラティスのイントラクターの方に手伝ってもらいました。彼女の指導で、受講者には、最初にピラティスの「シングル・レッグ・リフト」を行ってもらいました。仰向けになって、片脚ずつ上げ下ろしを行うものです。その後、私がヤムナのワークを指導しました。ヤムナメソッドを実践してから、再びピラティスを行ってみて、身体の動きなどをチェックしてもらうのが目的です。

――今回実践したヤムナメソッドのメニューを教えてください。

鈴木:全部で3種類のワークを行いました。最初に行ったのは、ボールで座骨をほぐしてから太もも裏側に移行するメソッドです。太もも裏側については、骨と腱をボールで丁寧に刺激していきます。太もも裏側には3つの筋肉がありますが、最初に外側の1本を、次に内側の2本を同時にターゲットにして刺激します。

――このワークを行うとどんな効果がありますか?

鈴木:まず股関節の詰まりが減り、脚の上げ下ろしがスムーズになります。そして、太もも裏側全体がつながって働いている感覚になります。

――それに続けて、2番目に行ったワークを教えてください。

鈴木: 腹部のワークです。お腹の片側にボールを当て、大きな呼吸をしながらボールに圧をかけるのですが、息を吸った時にお腹がしっかり膨らんで、息を吐く時にはへこんでいるという正しい動きができているか確認をします。また、腸骨筋(骨盤内から始まり、大腿骨小転子に付着する筋肉)にボールを当てながら、腕を伸ばし足を上げてつま先方向に伸ばすことで、骨盤前後を同時に働かせます。

――ここで3番目のワークに行かず、ピラティスを行ったと聞きましたが?

鈴木:はい、受講者には、ここで、再度「シングル・レッグ・リフト」を行ってもらいました。ヤムナをやった後のピラティスの動きは、明らかに違いました。見ていて、脚が上がりやすくなっているのが、すぐにわかります。

――そして、最後の3番目のワークは、何を行ったのでしょうか?

鈴木:背骨のワークです。このワークをする時には、足で床を蹴る反力でボールに圧をかけます。床反力を背骨にまで伝えます。ボールが乗っている所にその力が伝わることで、それぞれのポイントで背骨の動きを増やすことができます。そして、結果として、足と背骨の連動性を養うことになります。

――これで全体の講座が終了ですか?

鈴木:いいえ、最後にピラティスの「ロールダウン」「ロールアップ」を行ってもらいました。これは、立ったまま前屈をし、また元のポジションに戻るという動作を行うものです。これも、ヤムナの背骨のワークを行うことで、背骨の一つ一つの細かい動きにスムーズさが出ると同時に、足と背骨の連動性を実感してもらいました。これで、全体の講座が終了です。

――受講者の感想、声を教えてください。

鈴木:「最初は足が不安定だったのが、ヤムナメソッドをやった後は、しっかり足をついている感覚になりました」「歩く動きがとてもスムーズになりました」「足をついた時に安定感があり、背骨の動きと連動している感覚があります」など、ヤムナのワークを実践することによる効果を感じる声を多く聞くことができました。

1番目のメソッドは、座骨からハムストリングスをほぐすワーク。太もも裏側にある3本の筋肉の位置を意識することで、より細かなフォーカスでのワークができる。上半身の姿勢は真っ直ぐに保ちつつ、肩や首に力が入らないようにすることも重要。
最後に行った背中のワーク。床からの反力によってボールに圧をかける。腰からスタートして首に至るまで、背骨のひとつひとつを細かく動かしていくようなイメージでボールを移動させる。背骨の中を通る脊髄は、脳からの命令や感覚情報を身体全体に伝える重要な役割を担っている。背骨の歪みや詰まりが起きないように普段からケアをしておきたい。