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25.07.25

<座って楽にできるメソッド#1> 長時間イスに座った時は、おしりの筋肉をほぐしましょう。

新シリーズ企画をお届けします。少しの空き時間に、座ったままで楽に簡単にできるメソッドを紹介します。第1回はおしりの筋肉をほぐすメソッドです。ヤムナ資格トレーニングティーチャー鈴木智さんが、解説します。
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text_Ken Ishida

ヤムナメソッドに興味を持っていても、まだ一度も体験していない人からすると、姿勢や動きが難しそうに思え、なかなか最初の1歩を踏み出せないでいるケースがあるようです。そんな方たちのために、今回のシリーズでは、短い時間で、楽に簡単に実践できるメソッドを紹介します。

イスに座ったままできるので、高齢の方や身体のどこかに問題があって、身体全体を動かしていくようなメソッドを行うのが難しい方でも実践できるメソッドですので、ぜひ試していただければと思います。もちろん、すでにヤムナメソッドを実践している方も、仕事の合間など、短い時間でも効果がありますのでやってみてください。

長時間イスに座りっぱなしの人に起こりがちな状況を考えてみましょう。連鎖的に次のような状態になっていることが考えられます。

・骨盤が後ろに傾き、腰や背中が丸まった状態になる
・頭や肩が前に出て、身体全体の姿勢が悪くなる
・おしり周りの筋肉が固まって血流が悪くなる

これらの状態になっていると、さらなる不調が重なってくることもあります。例えば、股関節が曲がりっぱなしになっていたので、立ち上がるのがつらかったり、足がむくむというような症状です。

姿勢の悪さ、不調を緩和するために、座ったまま座骨を刺激して、おしりの筋肉をほぐすメソッドを行いましょう。座骨の周りには臀部の多くの筋肉が付いています。それらの筋肉をリリースすれば股関節の動きが向上して血流が良くなり、身体全体の緊張も緩和され、姿勢を改善することにも繋がります。

<座骨を刺激、おしりの筋肉をほぐすワーク>

●使用するボールは小さめのパールボールを推奨します。小柄な方は、ブラックボールでも良いです。

●最初に左右の座骨の位置を確認します。イスに座ったままおしりの下に手を入れて、左右に身体を振って、出っ張った骨である座骨に触れてみてください。

●右側からスタート。右の座骨の真下にボールをセットして、ボールの中心に乗るようにします。上半身をまっすぐに伸ばして姿勢を正しくする。

●ボールに乗っているだけでも無意識のうちに力が入ってしまいがちです。深呼吸をして、身体の力を抜きましょう。

●まず息を大きく吸う。次に息を吐きながらボールの上に沈み込むように体重をかけていくようにします。この深呼吸に合わせた動きを5〜7回行います。右側が終わったら、左側の座骨についても一連の同じ動きを行って終了です。

座骨を刺激、おしりの筋肉をほぐすワーク

上半身はまっすぐに保ちましょう。身体全体をリラックスさせ、力を抜くのがポイントです。

※骨盤中央にある尾骨は弱い骨なので、先端には絶対にボールを当てないでください。